夢占いを卒論のテーマにすることは可能ですが、学術的な研究として取り扱うには工夫が必要です。
夢占いという分野は一般に非科学的であると見なされがちですが、「夢」という現象自体は実在するものです。夢の内容や夢占いへの信仰が文化的にどのように位置づけられてきたのか、あるいは夢の持つ心理的意味などについて考察することは、十分に学術的な研究対象となり得ます。
例えば以下のような切り口が考えられます。
【歴史・民俗学的アプローチ】
・世界各地の夢占いの歴史的変遷や民俗的な位置づけを探る
・夢占いが果たしてきた文化的・精神的役割について考察する
【心理学的アプローチ】
・夢の内容や夢occupidingの心的プロセスを心理学的に分析する
・夢の持つ潜在的意味や機能について検討する
【社会学的アプローチ】
・夢や夢占いへの現代社会の捉え方や信仰実態を調査する
・夢占いビジネスの実情や影響力について考察する
このように工夫次第で、夢占いは多角的にアプローチできる魅力的な研究テーマになり得ます。ただし、単に夢占い本の内容を記述するだけでは学術性に欠けますので注意が必要です。
資料収集の点でも、民俗学や心理学の文献、夢に関する学術論文、フィールドワークによるデータ収集など、様々な方法が考えられます。
夢という身近な現象を掘り下げて研究することで、人間理解の一端に新たな知見が得られるかもしれません。卒論のテーマとして十分に面白く、チャレンジングな選択肢と言えるでしょう。指導教員の助言を仰ぎながら、夢の新たな一面を切り開く斬新な研究にしてみてはいかがでしょうか。
