タイトル:「卒論の冒頭って何を書いたらいいのか全く分からない!」
卒論執筆に着手したものの、冒頭の一文から書き始められないでいる学生は多いものです。導入部分はその論文の要となる部分で、読み手を惹きつけるためにも重要な意味を持ちます。ただし、実際に書き始めようとすると、何から手をつけてよいのか分からず戸惑ってしまうことでしょう。
研究の背景や動機を述べる
冒頭では、まずその研究を行うに至った背景や動機について述べます。自分がなぜこの研究テーマに関心を持ったのか、この課題に取り組む必要性や重要性は何かを説明します。読み手を惹きつけるためには、広い視点から問題意識を提示することが有効です。
先行研究のレビュー
次に、その分野の先行研究を振り返り、過去にどのような研究が行われ、どのような課題が残されているのかを整理します。先行研究を丁寧にレビューし、自身の研究がどのような点で新規性があり、学術的な意義を持つのかを示すことが重要になります。
研究目的と論文構成の提示
最後に、本研究の目的と論文の構成を明示します。目的を明確に示したうえで、各章でどのようなことを論じるのかを簡潔に述べます。導入部分を読んだだけで、論文全体の具体的な流れが把握できるようにします。
上手く書けなくても焦らず
このように、冒頭部分では研究の背景、先行研究の整理、目的と論文構成を示すことが一般的ですが、これらをうまく書けないから焦る必要はありません。最初は荒削りの文章でかまいません。とにかく書き始め、添削を重ねることで、徐々に冒頭文に磨きをかけていけばよいのです。
アウトラインを活用する
冒頭に書くべき内容を頭の中で整理するのは難しいかもしれません。その場合は、論文のアウトラインを作成し、大まかな構成を決めてからでも構いません。アウトラインさえ決まれば、冒頭にそのエッセンスを盛り込むだけで、うまく導入部分が書けるはずです。
卒論は長い道のりの最初の一歩に過ぎません。冒頭一文に固執しすぎず、執筆を進めていくことが大切です。焦らず、着実にステップを踏んでいけば、きっと納得のいく仕上がりになるはずです。