卒業論文における共同研究については、大学や学部によってルールが異なります。一般的には以下のようなケースがあります。
【共同研究が認められる場合】
・データ収集や実験など、研究の一部を複数人で分担する
・学生同士で共同執筆し、それぞれが1つの卒論として提出する
・学生が教員や大学院生と共同で研究を行い、卒論を執筆する
この場合、以下の点に留意する必要があります。
- 各人の役割分担と貢献度を明確にしておく
- 全員で綿密に打ち合わせを重ね、結論を共有する
- 指導教員の許可を得て、適切な形で連名や謝辞を記載する
- 独自の工夫や創意工夫があることを示す
【共同研究が認められない場合】
- 完全に個人で卒論を執筆することが求められる
- 他人の卒論や論文からの剽窃は厳しく罰せられる
この場合、研究の過程でアドバイスを求めるのは構いませんが、基本的には自力で卒論を完成させる必要があります。
共同研究が可能か否かについては、所属する学部のルールを確認するのが賢明です。可能な場合はメリットを最大限に活かし、一人では難しい大掛かりな研究に挑戦できます。
一方で、個人で取り組まねばならない場合も、独力で課題に向き合うプロセス自体に大きな意義があります。自らのアイデアと努力で卒論を仕上げることで、様々な能力や資質を身につけることができます。
いずれの場合も、指導教員の助言を仰ぎながら、真摯に取り組むことが何より大切です。卒業論文は学生時代の集大成です。共同であれ個人であれ、全力を尽くして挑んでいきましょう。