卒論の評価基準は、一般的に以下のような観点から評価されると考えられています。
【内容面】
・テーマの重要性、新規性、オリジナリティ
・問題意識、課題設定の適切性
・先行研究のレビューとその理解度
・研究方法、分析手法の適切性
・データ収集、調査の実施状況
・論理展開の一貫性、構成の適切性
・結果の解釈、考察の妥当性
・結論の明確性、示唆や貢献
【形式面】
・卒論の体裁(構成、章立て、分量など)の適切性
・文章表現の適切性(わかりやすさ、用語の正確性など)
・参考文献の適切な引用とリスト化
・図表の適切な作成と説明
・誤字脱字のチェック状況
【取り組み姿勢】
・熱意、主体性、計画性
・創意工夫や新しい視点の提示
・指導を受け入れる姿勢
・粘り強さ、努力の跡
・発表時の姿勢、質疑応答の適切性
上記は一般論ですが、具体的な評価基準は大学や学部ごとに定められている場合が多いので、指導教員に確認するのが賢明です。また、評価の割合配分(内容70%、形式20%、姿勢10%など)も決められていることがあります。
評価基準をあらかじめ確認し、意識することで、より質の高い卒論作成に役立ちます。同時に、自身の卒論が適切に評価されるための土台にもなります。
評価基準は評価者によってある程度差異があり、完全に把握するのは難しいかもしれません。しかし、大学の規定を尊重しつつ、客観的で公平な評価がなされると考えておくべきでしょう。そのためにも、評価の観点を意識しながら、真摯に取り組む姿勢が大切になってきます。