卒業論文に編集後記を付けるかどうかは、意見が分かれるところですね。一般的には、編集後記は書籍などに付けられるもので、学術論文には不要と考えられがちです。
しかし、編集後記があれば、読者に論文制作の背景や執筆者の思いを伝えられるというメリットもあります。編集後記を読むことで、論文をより深く理解できるかもしれません。
編集後記に書ける内容として考えられるのは、例えば以下のようなものです。
・論文のきっかけや動機 ・執筆中の困難やエピソード
・論文に込めた思い ・感謝の言葉(指導教員や協力者への謝辞)
編集後記を読めば、乾燥した論文本文とは違う、人間味のある一面が見えてくるでしょう。
ただし、あくまでも卒業論文は学術的な位置づけの文書です。編集後記を載せるか否かは、大学や学部による方針が異なる可能性があります。指導教員に確認し、許可が出れば編集後記を付けるのも一案かもしれません。
私的な思い出話に終始するのは避けたほうがよく、論文の内容や執筆プロセスに関する簡潔な補足に留めるのがベターでしょう。
卒論に編集後記を付けるかどうかは一概に言えませんが、上手く活用すれば読者への親近感や理解を深められる効果は期待できそうです。書く書かないは執筆者次第ですが、論文の質を下げない範囲で工夫してみてはいかがでしょうか。