卒論で先行研究を取り込むときの書き方は?

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タイトル:「卒論で先行研究を取り込むときの書き方は?」

卒業論文(卒論)においては、先行研究の知見を適切に取り入れることが重要です。しかし、単に先行研究を列記するだけでは不十分で、自身の研究との関連を明確にし、適切に位置づける必要があります。先行研究を上手く取り込む際の書き方のポイントをご紹介します。

まずは先行研究をレビューする
先行研究を取り込む前に、まずは既存の研究をしっかりとレビューし、自身の研究テーマに関連する部分を把握します。国内外の論文や書籍など、網羅的に文献調査を行いましょう。収集した情報から、重要なポイントを整理・要約していきます。

関連する先行研究の流れを示す
先行研究の節では、まず研究分野の変遷と流れを大まかに示すことが肝心です。特に自身の研究テーマに関する知見がどのように蓄積されてきたかを、時系列に沿ってまとめましょう。先達の研究がどのように発展してきたかを解説することで、読者に背景を提示できます。

先行研究と自身の研究の関連を明確にする
単に先行研究を羅列するのではなく、それらが自身の研究とどう関わるのかを明確に示すことが重要です。例えば「○○の研究は本研究の理論的基礎となっている」「××の知見を本研究で発展させる」などと具体的に記述します。自分の研究の位置づけがはっきりするでしょう。

先行研究の限界や課題を指摘する
新たな研究の出発点として、従来研究の限界や不足点を指摘することも有用です。「しかし○○の点が解明されていない」「××の研究手法には課題がある」など、自身の研究の必要性を示せば説得力が増します。客観的な視点から建設的に批評することが大切です。

先行研究への適切な参照の仕方
特定の先行研究に言及する際は、引用やパラフレーズだけでなく、その出典を明記することが必須です。「○○(20XX)は…」と記載するか、あるいは概要だけなら脚注で出典を示します。こうした書式の注意点もしっかりと押さえましょう。

学術的な論文においては、先行研究を無視することはできません。しかし、上手く取り入れられれば、自身の研究の新規性を際立たせ、より説得力のある論文に仕上がるはずです。一方的な引用では不十分で、常に自身の研究との関連づけが欠かせません。先行研究の知見を活用しつつも、独自の新しい知見を提示できるよう意識して執筆しましょう。

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