卒論で言う「先行研究」とは、自分の研究テーマに関連する過去の研究のことを指します。先行研究をレビューすることは、卒論執筆における大切なプロセスとなります。
先行研究のレビューの意義
- 自身の研究と関わりのある既存の知見を把握できる
- 研究の位置づけや、新規性のある部分を明確にできる
- 研究方法や分析の手法にヒントが得られる
- 研究上の課題や盲点を先人の研究から学べる
- 理論的な枠組みを構築する手がかりが得られる
具体的には、次のようなリソースを調べることになります。
- 研究テーマに関する学術文献(論文、著書など)
- 国内外の先行する類似研究
- 研究手法に関する文献
- 統計データや定義集など参考資料
- メディア記事など一般向けの情報も参考に
このように、幅広く文献や資料を渉猟し、自身の研究に関連する部分を丁寧に整理していく作業が求められます。
先行研究をレビューする際のポイントは以下の通りです。
- 客観的な立場から公平に先行研究を捉える
- 研究間の共通点や相違点を明らかにする
- 各先行研究の長所・短所、限界を押さえる
- 自身の研究との関連性を常に意識する
- 全体像を掴んだ上で不足している部分を補完する
先行研究をしっかりレビューすることで、自身の研究の新規性や貢献が明確になり、より質の高い卒論が書けるはずです。多くの努力を要しますが、卒論の土台となる極めて重要な作業なのです。