タイトル: 「卒論で「前述のように…」って言っていい?」
卒論を執筆する際、同じ内容の繰り返しを避けるため、「前述のように」という表現を使いたくなることがあります。しかし、この言葉の使い方を誤ると、かえって冗長で分かりづらい文章になってしまう可能性があります。「前述のように」を上手に活用するには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
使い過ぎに注意
「前述のように」は便利な表現ですが、頻繁に使いすぎるとかえって冗長で読みづらい文章になります。同じ表現を多用すると単調になり、読者の集中力が失われがちです。特に同じ段落内で繰り返し使うと、違和感が強まります。節や章を跨いで参照する際に使うのがベターでしょう。
正確に参照していることを確認する
「前述のように」を用いる際は、必ず参照先の内容を正確に示していることを確かめましょう。漠然と前に述べた内容と書くのではなく、具体的にどの部分を指しているのかを明記する必要があります。間違った参照をしていると、かえって説明が分かりづらくなります。
他の表現と組み合わせる
同じフレーズを連発するのはNGです。「前述のように」という表現に頼りすぎず、他の表現と上手く組み合わせることで、文章の monotonyさを解消しましょう。類語の「上記のとおり」や「先に述べたように」、「これまでの議論から明らかなように」なども使い分けるとよいでしょう。
節や章番号を具体的に示す
参照箇所がわかりづらい場合は、節や章の番号を具体的に示すのも有効です。例えば「第2章第3節で前述のように」と明記すれば、参照先が一目でわかります。また、「前出の図1のように」と図表を引用するのも、わかりやすい参照の仕方と言えます。
要約して説明する
参照しただけでは、読者に前提知識がない場合に理解が難しい場合もあります。そういった時は、前述した内容を簡単に要約して説明することをおすすめします。「前述のように○○の理由から…」と参照しつつ、ポイントを説明すれば分かりやすくなります。
冗長さを避けるために、「前述のように」は控えめに使うのが賢明です。頻繁に同じ表現を繰り返すよりも、他の表現と組み合わせたり、具体的な参照方法を工夫したりすることで、よりスムーズな文章作りができるはずです。参照の仕方に気をつけながら、うまく活用していきましょう。
