タイトル「卒論がほぼ引用になってしまう。ほぼ引用でもOK?」
卒業論文(卒論)がほぼ引用だけで構成されている状態は、大きな問題があります。自分の新しい考察や知見がほとんど盛り込まれていないというのは、本来の卒論の目的から外れてしまっています。ほぼ引用だけでは卒論としては不適切であり、合格は難しいでしょう。
卒論には独自の主張が必要
卒論の根本的な目的は、自らの研究を通して新しい知見や考察を導き出し、学問的に新規性のある主張を立てることにあります。もちろん先行研究を踏まえる必要はありますが、それ以上のオリジナリティが求められます。引用だけでは自分の役割が希薄になってしまいます。
アイデアや解釈を加えることが重要
先行研究の知見をベースにしつつも、そこに自分なりの新しいアイデアや解釈を付け加えることが肝心です。引用部分とオリジナルの部分をうまく融合させ、論理的な主張を展開できるようにしましょう。自分の視点や考察が不足していては卒論として不十分と見なされかねません。
文章量の目安
引用部分と自分の文章のバランスとしては、一般的に自分で書いた文章の方が多くなるよう心がけるべきです。一部の大学では「自分の文章が7割以上」というようなルールも設けられています。自分で書いた部分が過小になり過ぎないよう気をつける必要があります。
完全にオリジナルである必要はない
一方で、他人の言葉を一切使わずに完全にオリジナルの文章のみの卒論を要求されることはまれです。適切な範囲で先行研究の知見を引用し、それに自分の解釈や考察を付け加えていけば問題ありません。
卒論は自分の知的到達点を示す作品です。先人の知見に助けられつつも、そこに自分なりの新しい視点を盛り込むことが何よりも重要です。ほぼ引用だけでは卒論としての価値が極めて乏しくなってしまいます。主体性とオリジナリティを発揮できる論文作成を心がけましょう。