【そもそも卒論って誰が読むのだろう?】
卒業論文(卒論)は大学生活の集大成として書く大作ですが、一体誰が卒論を読むのでしょうか?
まず読むのは指導教員と審査員の先生方です。彼らは学問的な観点から卒論を読み込み、内容を厳しく審査します。学生にとって一番大切な読者は、こうした専門家です。
次に同級生や後輩の学生たちも、興味があれば自主的に卒論を読むことがあります。卒論が大学の図書館に置かれているため、誰でも自由に手に取ることができるのです。
加えて、研究者や企業の方々も、それぞれの関心に応じて卒論を参照することがあるかもしれません。学術的に優れた卒論は、将来的に論文化される可能性もあります。
このように、卒論の読者は多岐に渡ります。ただし、大切なのは「誰かに読んでもらう」ということではありません。
一番大事なのは、自分自身が納得のいく論文を書くことです。卒論執筆を通じて課題に向き合い、答えを見つけていく過程こそが何より重要なのです。
確かに、教員や専門家に認められると嬉しいですし、研究の発展に少しでも貢献できれば素晴らしいことです。しかし、それ以上に、自分で考え抜き、全力を尽くして卒論を仕上げることが何より大切なのです。
卒論は読者のためだけではなく、まず自分自身のために書くものなのです。読者を意識しすぎると、かえって自分の主張がぶれてしまう可能性もあります。
ですから、「誰が読むのか」ということよりも、「自分は何を伝えたいのか」と問いを立て直すことが肝心です。そうすれば、自ずと読者が見えてくるはずです。
卒論に向けて着実に取り組んでいけば、きっと立派な作品が生まれるはずです。焦ることなく、自分のペースで、真摯に向き合っていきましょう。読者はあくまでも副次的な存在で、あなた自身が主役なのですから。