卒論で必要な「データ」はどこで集める?

卒論

卒論における「データ」を集める方法は、研究のテーマや分野によって異なりますが、一般的には以下のような方法でデータを収集することが多いです。

1. 文献調査(既存の研究データ)

  • 学術論文や書籍:自分の研究テーマに関連する学術論文や書籍からデータを得ることができます。これらは既に発表された研究結果を基にしているため、信頼性が高いです。論文の中で使用されているデータや統計結果、理論的背景などを引用することができます。
    • 学術データベース:J-STAGE、CiNii(日本)、Google Scholar、PubMedなどの学術データベースを利用して、関連する研究を探します。

2. アンケート調査

  • 自分でデータ収集:アンケートを作成し、対象者に配布することでデータを集めます。これにより、特定の人々の意見や行動に関するデータを得ることができます。
    • オンラインアンケートツール:GoogleフォームやSurveyMonkey、Qualtricsなどを使って、オンラインで簡単にアンケートを作成・配布できます。
    • サンプル設計:アンケート調査を行う際は、対象となるサンプルを適切に設計することが重要です。偏りのないデータを集めるために、事前にどのようなサンプルを調査するかを考えます。

3. インタビュー調査

  • 専門家や関係者へのインタビュー:自分のテーマに関連する専門家や業界の関係者にインタビューを行い、質的データを収集します。インタビューは深い洞察を得るために有効です。
    • 半構造化インタビュー:事前に質問項目を用意しておき、自由に回答してもらう形式です。これにより、柔軟なデータを得ることができます。
    • 録音・録画:インタビュー内容を記録し、後で分析できるようにします。

4. 実験データ

  • 自分で実験を行う:実験を行って、その結果をデータとして収集する方法です。理系の卒論で多く用いられる方法ですが、文系でも実験的な調査が行われることがあります。
    • 実験設計:自分の研究目的に沿った実験をデザインし、必要な測定データを取得します。

5. 既存の公的データ

  • 統計データ:政府や公共機関が提供している統計データを活用することができます。日本の場合、総務省統計局や各省庁が公開する統計資料が有名です。
    • 日本の統計データ:総務省統計局、経済産業省、厚生労働省などが提供する各種データ。
    • 国際的な統計データ:世界銀行(World Bank)、国連(UN)、OECD(経済協力開発機構)などが提供するデータも有用です。
    • ビジネス・産業データ:日経、経済産業省、商工会議所などの資料から業界ごとのデータを集めることができます。

6. 歴史的資料

  • 過去の記録や資料:過去の出来事や状況を分析するために、歴史的なデータや資料を利用することがあります。これは特に歴史学や文化人類学、社会学の卒論でよく見られます。
    • アーカイブ資料:大学図書館や国立公文書館、地方自治体のアーカイブなどに保管されている古文書や記録を調査します。

7. フィールドワーク・現地調査

  • 観察や現地調査:特定の地域や状況に関して現地で調査を行うことで、定量的・定性的なデータを集めます。例えば、社会学や人類学、地域研究の卒論でよく行われる方法です。
    • 観察調査:実際に現場を訪れて観察し、データを集めます。例えば、店舗の客層や交通の流れなどを観察します。

8. インターネットリサーチ

  • オンラインリソースを活用:インターネット上の情報(ニュース、ブログ、フォーラム、SNSなど)を調べて、資料として活用する方法です。ただし、信頼性が低い情報も多いため、利用する際には注意が必要です。

まとめ

卒論で必要なデータは、文献調査実際に自分で集める調査公的なデータを駆使して集めることができます。テーマに応じて、必要なデータを選び、信頼性を確認しながら収集することが大切です。データ収集の際は、計画的に進め、指導教員に相談しながら行うと良い結果につながります。

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